今年もお疲れさまでした!
もう師走、信じられないほどあっという間に過ぎていった今年一年。
12月1日の火星大接近で心のなかがざわついて仕方ない今夜、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
なんだかもうすでにせわしない昨今ですが、
皆さん、ご自分の気持ちをしっかり感じていらっしゃいますか?
これからの世の中の流れは、「自分を知り、自分を満たすこと」。そして「自分を頼りにしていくこと」、というわけで、12月の特別企画はこちらです。
2023年は目前、まずは自分と仲直りしとこうぜ!というわけで、人知れず抱えている思いをまず吐き出してみませんか?心に刺さったままのだれかのひとこと、うんとは言ってみたけどどうしても飲み込めなかったあのときのこと。誰にも話せず心の奥にしまっておいた辛いことはもちろん、誰かにきいてほしかったプチ自慢、とっても嬉しかった体験など、どんなことでも構いません、話して未完了を完了させようじゃありませんか。あなたのお話を本気できかせてください。
題して
「今年のモヤモヤ今年のうちに。心残りを離してスッキリ、歳忘れカウンセリング60分8000円一本勝負おまじない付(30分4000円で延長戦もあり)!」
です!
ちちんぷいぷいと心に絆創膏の「おまじない」付。
ご希望の方は、お名前と生年月日を記入のうえ、こちらまでメールをお待ちしております。
■「聞く技術、聞いてもらう技術」
今年、ちくま新書から発刊された、東畑開人さんの「聞く技術、聞いてもらう技術」という本が大変話題になりました。
著者の東畑さんは京都大学の博士号を持ち、白銀台でカウンセリングルームを主宰する臨床心理士なのですが、やさしい言葉で心のケアやセラピーについてたくさんの著作があり、私も何度となく読み返す、尊敬するカウンセラーのお一人でもあります。
この本の中で東畑さんは、「いま社会全体や個々人の中で話を聞いてもらいたいひとと、話をきいてもらえずに苦しんでいる人がとても多い」と述べられていました。
「聞く」ことの不全。
カウンセリングでは「傾聴」することを良しとしますし、そのためのスキルも今は巷にあふれかえっています。確かにその小手先の技術にも効果はあると思いますし、ロジャースの積極的傾聴のように話が聴けたらそりゃ凄いと思いますよね。
でも、日常生活を振り返ってみると、
私たちは実際に「いわれたことをそのまま受け取ることすら難しい」ということに気が付きます。
慮るとか、空気を読めよとか、察することがよしとされてきた現代で、
私たちは無意識にこちら側の解釈や考えを勝手に付け足して聞いてしまうのです。
SNSでは「どう読んだらそういう返答になる?」というようなリプライがつき、
旦那さんが「おい」と話しかければ、過去のいろんなことが脳裏を去来しちゃうし、
彼女が「ねえ」と話しかければ別れを切り出されるんじゃないかと怯えてしまうし、
そんな調子で、子供の話もまっすぐそのままに聞くことは難しい、
愛している、大切にしている人ほどただ聞くことが本当に難しい…。
すなおに聞けたら、全然違う言葉や想いが出てくるはずなのに。
もしかしたら戦争すらなくすことができるかもしれないくらい大切なことなのに、
私たちはどうしてそれができなくなるのでしょうか。
■「聞けない」とき、私たちに何が起こっているのか?
「なんでちゃんときいてくれないの?」と訴えられているとき、小手先の「聞く技術では」どうにもできません。
カウンセリングでも同じです「聞く技術」が役に立つのは平時であって、本当に深刻な問題が生じて「聞く」が試されているときには、小手先では歯が立たない。
「聞く」が不全に陥るとき、実際のところ、僕らは聞かなきゃいけないと思っているし、聞こうとも思っています。
それなのに、心が狭まり、耳がふさがれてしまって、聞くことができなくなる。自分ではどうしようもなくできなくなってしまう。
これこそが、問題の核心です。
ならばどうしたらいいか?
結論から言いましょう。
聞いてもらう、からはじめよう。
あなたが話を聞けないのは、あなたの話を聞いてもらっていないからです。
心が追い詰められ、脅かされているときには、僕らは人の話を聞けません。
ですから、聞いてもらう必要がある。
話を聞けなくなっているのには事情があること、耳をふさぎたくなるだけの様々な経緯があったこと、あなたにはあなたのストーリーがあったこと。
そういうことを聞いてもらえた時にのみ、僕らの心に他者のストーリーを置いておくためのスペースが生まれます。
「聞く」の回復とはそういうことです。
東畑開人「聞く技術、聞いてもらう技術」
私が今年8月、本当にどん底だった時、感じていたことがまさにこれでした。
先入観なしでただ話を聞いてくれる人がいなかったし、自分でその必要性が解っていなかった。
様々な心の勉強を重ねてきた自負もありましたし、自分は強いとも考えていたところもあって、これくらいなら大丈夫だとなめていたところもあったと思います。
ところが、一番わかってほしかった人頼りにしていた友人は、自分のことで大変忙しく、またその人自身が存在をかけて劣等感と戦っているときだったので、聞くスペースがその方の中に全くなかったこと。
気がついたらあっという間に、簡単に、聞くの不全に陥ってしまったのです。
「聞いてもらうことができず」に「聞く」ことができなくなりました。
最初は否定されるのが怖くて言い出せずにいたことが、
そのうち本当に言えなくなって。
そうしたらもうその方の言葉が飲み込めなくなって、そのうち誰の言葉も、自分の言葉すら聞けなくなって、いっとき世界とのつながりが絶たれたような孤独にさいなまれていたんですよ。
感じたことをただ誰かに話したり聞いてもらえたらとどんなに楽だろうかと、
血を吐くような想いでそう考えていました。
きっと、周りにはそうしてくれる人がたくさんいたと今ではわかるのですが、
「なんでも一人でできなきゃいけない」
「役に立たなければ愛されない」
幼いころからしみ込んでいた自分の中のストーリでいっぱいいっぱいになっていた私には、
たったそれだけのことすらできませんでした。
いやぁ…、本当にしんどかった。
幸運なことに、私には1年ほど前からずっとセッションを受けていた、
ユング心理学研究所にいらした夢告堂の今井かん一先生から、「夢」とアクティブイマジネーションを通して自分や世界と仲直りすることができましたが、
もし、誰かに気持ちをしっかり話せるところ身近にあったのなら。
身体に症状が出るほどの不安や恐怖は、味合わなくて済んだのではないかと今ではわかります。
■カウンセリングの仕事は通訳。
カウンセリングというと、カウンセラーが特別な聞き方をして、心を癒しているみたいなイメージがあるかもしれませんが、そうではないんです。
ほとんどの場合、クライエントの心に回復をもたらしているのは、身近な人たちです。本人のわかりにくくなってしまった言葉が、周りに理解され、心配してもらえるようになり、話をきちんと聞いてもらえるようになると、心がだんだんと安心感を取り戻し、つながりが再生していきます。
カウンセラーの仕事は通訳です。
本人の言葉を翻訳して家族に伝える。あるいは、本人の異常事態になってしまった心がしゃべっている言葉を翻訳して、本人の通常運転している方の心に伝える。
彼自身に彼のことを伝えるという言うことです。
東畑開人「聞く技術、聞いてもらう技術」
聞くって案外、すごい力があるんです。
聞かれることで、人は本当に自らの想いに気がついて変容することができます。
カール・ロジャースは、「人は自分の問題を自分で解決できる力を持っている」という考えに基づき、来談者中心療法を提唱しましたが、これって本当にそうだと思いません?
誰かに相談をするとき、私たちの中には必ず、すでに答えがあるんですもの。
通訳というのは、他人の第三者であるカウンセラーの意見やアドバイスを入れないこと。
河合隼雄先生の「なんにもしないことを一生懸命すること」であり、「これが一番難しいのだ」とお話されていたように、話をしてくれる方の生きる力を信じて待つということがカウンセラーのあり方だと私も思います。
今井先生が「伴走」とおっしゃるこの過程をあなたがせひ一度体験して、
さらに自分の大切な人に同じことをしてあげてほしいのです。
私がこの一年、自分はとてつもなく弱く臆病だからこそできることがあるのだと自分を知ることができたように、あなたにもぜひ「聞いてもらう」ことで、自分の想いを「聞いて」あげてほしいと思う年の暮れ。
2023年を目前、まずは自分と仲直りしとこうぜ!
というわけで、
人知れず抱えている思いをまず吐き出してみませんか?
心に刺さったままのだれかのひとこと、うんとは言ってみたけどどうしても飲み込めなかったあのときのこと。
誰にも話せず心の奥にしまっておいた辛いことはもちろん、
誰かにきいてほしかったプチ自慢、とっても嬉しかった体験など、どんなことでも構いません、話して未完了を完了させようじゃありませんか。
あなたのお話を本気できかせてください、
題して「今年のモヤモヤ今年のうちに。心残りを離してスッキリ、歳忘れカウンセリング60分8000円一本勝負おまじない付(30分4000円で延長戦もあり)!」のお知らせでした。
ちちんぷいぷいと心に絆創膏の「おまじない」付。
ご希望の方は12月20日まで、お名前と生年月日を記入のうえ、こちらまでメールをお待ちしております。
追加で、おかげさまでご好評をいただいた11月の企画の方も、
リクエスト(ありがたい)で延長しております!
ホロスコープを使いますので、気になる方は生年月日と出生地、出生時間を記入の上お申し込みください。
お待ちしております!