普段は何気ないやり取りだけで、十分分かり合えてると思っている二人なんだけど。
いったん、ずれてしまうとお互いにとって恐怖でしかなくなる不思議。
対話の危うさってみんなが体験していることだけれど、
こじれる前にこれだけは覚え解こうぜと思うものを書いてみました。
まんず、「あれ?」と思ったらスイッチをエマージェンシーに切り替えます。
どんな風に切り替えるかというと、
とにかく「シンプルに」。
相手が言ったことをそのまま聞く、というモードに切り替えます。
相手はこうだろう、こう考えているだろという深読みは、
相手を思いやっているようで、その実、自分の中の恐怖心が昔体験した出来事を思い出して何かをささやいているだけです。
まずはモードを切り替えてから。
それから進みましょう。
行き詰まってしまった関係をどうにかしたくて対話をするわけですが、そんなとき気をつけていたいポイントがあります。
①相手は自分ではないと知る
②相手の考えてることは解らないと腹を括る
③自分はどうしたいかをシンプルに掴む
④二人の良い関係性や目的地をしっかりイメージしてからはじめる
①相手は自分ではないと知る
話合いをしたつもりになってませんか?
家族であろうとパートナーであろうと誰であろうと、二人でいるということは頭も身体も2つあるということを忘れずに。
大切な人ほど距離を見失いがちですが、まずはひとりのひととして、自分に向き合ってくれる相手に尊敬と感謝を。
②相手の考えてることはわからないと腹を括る
懐中電灯で照らした影は離れるほど大きく映るもの。
自分の不安を相手に投影しても正解には至りません。
実際相手がどう考えているのかはまったく解らないというスタートに立ちましょう。
悪く言われてると恐れる方は、翻って自分の思考を再点検。
③自分はどうしたいかをシンプルに掴む
今どんな気持ちですか?
どう感じて、どうしたいですか?
傷ついてないとか、別にとか。
へその曲がった大人のふりをするのではなく、内側で痛む子供のような感情にまっすぐ橋を渡しましょう。
どんな時でも自分の味方は自分でするもの、態勢作りが大切。
④二人の良い関係性や目的地をしっかりイメージしてから始める
ディスティネーションキャンペーンではありませんが、まず目的地は何処なのかを先に決めましょう。
相手はそれを問題だと思っていないこともあります。
意図して忘れるくらいがちょうどいい塩梅。
なぜ忘れるのがいいかというと、
目的地に拘りすぎると、落し所になってしまう。どうしても答えをそこへ持っていきたくなる、相手をコントロールしたくなってしまうからです。
対話をするのは、
A案B案どちらが正しいのかを決めたいのではなく、お相手と気持ちよく過ごすための、
二人にしか出せないC案を見つけたいからなのです。
日本人はどうしても相対的に自分を知っていく生き物。
自分ひとりでは自分がわからない、
自分と違う誰かがいてはじめて、
「そうじゃない自分を知っていく」のです。
そのかけがえのない機会を与えてくれる大切なお相手を、どこまで尊重し解りたいと思えるかという熱意と余白のような部分に、
美しい成分がたんと含まれているのではないでしょうか。
内と外、
どちらへ向かっても、
ひいては自分へと向かう道のりの不思議さです。
